
本日の勉強会のテーマは「安心」です。
一見、安心とは良いことのように思えます。
「安心して働ける」「安心して暮らせる」そうした言葉は、私たちに穏やかさや安定を連想させます。
しかし、仕事においての「安心」は、必ずしもプラスに働くとは限りません。むしろ、「安心した瞬間から手を抜き始め、物事がダメになっていく」——それが本日の学びの核心です。
売上が順調に伸びたとき、「もう大丈夫だろう」と気が緩む。
毎日当たり前にお客様が来ていると、「今日もきっと来るはず」と思い込む。
でもその安心こそが、油断や慢心の入口となり、やがて大きな失敗を招くのです。
今日は、「安心」とは本当に安心できることなのか?
そして、私たちが仕事をする上で、本当に大切にすべき心構えとは何か?を考えていきます。
安心という「幻想」
安心とは、本当に存在するのでしょうか?
いいえ、実際にはこの世に安心なんてものは存在しないのです。
- どれだけ安全運転をしていても、相手にぶつけられるかもしれない。
- 今日売れても、明日売れる保証なんてどこにもない。
- 年末年始、前年に売れたからといって、今年も同じ結果になるとは限らない。
こうした経験を通じて分かるのは、「安心」は人間が勝手に作り出した“幻想”にすぎないということです。
東日本大震災からの学び
2011年3月11日。地震が起きる前日、誰があのようなことを予測できたでしょうか?
当時、傑作はまだ1店舗のみ。その店舗では地震対策ができておらず、揺れによってすべてのどんぶりが落下・破損。ラーメン屋でどんぶりがなければ、ラーメンを提供できません。
- 食器は約50個、約10万円相当が破損
- 被害を最小限にするためには「経験→対策→実行」の繰り返しが必要
その日を境に、「高い場所の重たい食器は下ろす」「震度3以上の地震では即避難を誘導」など、具体的なマニュアルを整備しました。
危機を経験することで、次に同じことが起きたときに手を打てるようになることが大切です。
継続こそが信頼をつくる
店舗のGoogle評価が一時期「4.0」に落ちました。「まぁこのくらいでいいだろう」という油断、「少しぐらい手を抜いても大丈夫だろう」という慢心が積み重なった結果です。今では4.4まで上昇しましたが、それも日々の努力と継続の賜物です。結果が出るまでには時間がかかります。しかし、手を抜いた瞬間に、結果は一気に崩れます。
手を抜かないという覚悟
仕事とは、自分でモチベーションを高め、自ら行動するものです。
誰かが代わりにやってくれるわけではありません。
社員は自らの行動に責任を持ち、「手を抜かない」という強い覚悟を持って日々の業務に向き合うことが必要です。一方で、アルバイトスタッフには、社員がしっかりとサポートすることが求められます。それがチームで働くということです。

今日の勉強会で改めて感じたのは、「ありがとう」という言葉の力です。
小さなことでも、大きなことでも、心から「ありがとう」を伝える。
言葉だけでなく、笑顔と心で伝えます。



それが信頼を生み、良いチームワークをつくり、結果として売上や評価にもつながります。今後も日々の学びを大切にし、手を抜かず、安心せず、前へ進んでいきましょう。
気づきのレシピはYouTubeでもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

