
毎月恒例の社内勉強会。今回のテーマは「安易」です。
一見すると無害で、どこにでもある言葉。ですがこの安易という心の緩みが、仕事の質を下げ、信頼を失い、チームの未来にブレーキをかける…そんな危うさを持っていることに、私たちはもっと敏感であるべきかもしれません。
「ちょっとぐらい手を抜いても大丈夫だろう」
「このくらいでいいか」
そんな一言から、仕事も人間関係も、崩れていきます。
今回の勉強会では、安易な判断・行動が招く本当のリスクについて考えながら、日々の仕事の取り組み方を見直すきっかけにしていただければと思います。
安易な行動は、必ず結果に出る
たとえば、準備もせずに接客にあたれば、お客さまの満足度は当然下がります。
「せっかくの記念日だから」「このお店の料理が好きだから」と、わざわざ足を運んでくださるお客さまに対して、適当な対応をすれば、それは伝わってしまいます。
今、全店舗がGoogleレビューで4点以上を維持しているのは、スタッフ一人ひとりが「適当にやっていない」からです。心を込めて接しているからこそ、お客さまから名前を挙げて「この人の対応が素晴らしかった」と褒められることが増えてきました。
「ムードメーカー」になるのは、誰かではなく自分
現場で良い空気を作るのも壊すのも、最終的には自分の行動次第です。
もし自分がやられて嫌なことは、他人にもやらない。それだけで職場の雰囲気は大きく変わります。
「接客が丁寧」「笑顔が素敵」とお客さまに言われる人は、きっと周りのスタッフにも同じように接しているはず。だからこそ信頼され、仲間からも好かれるようになります。
演技であってもいい。お客さまの前で良い接客ができということは、それができるポテンシャルがあるということ。社内の人にもその演技をしてあげてください。
そうすることで職場全体が明るくなり、お互いのモチベーションも自然と上がります。
「やる気がない人」に合わせてはいけない
すべての人が全力で働いてくれるわけではありません。
中には合わない人、適当にやる人、改善に耳を貸さない人もいます。
でも、「やらない人」に基準を合わせてはいけない。
頑張る人に合わせ、全体の基準を上げていくことが、組織として大切な方針です。
アルバイトでも、最初は不慣れでも一生懸命にやってくれる人は、成長します。
逆に、社員であっても「どうせこれでいいや」と安易に仕事をこなしていると、どこかで信用を失います。
人の伸びしろを広げるのは、上司や仲間の関わり方です。
どこまで本気で向き合えるかが、チーム全体の成長に直結します。
「安易」にやらない。それがプロの姿勢
「安易に考えるな」「安易に動くな」
これは、どんな仕事でも大切な心得です。
例えば自分の自己紹介一つとっても、「こんにちは、〇〇と申します。よろしくお願いします」と明るく丁寧に言うかどうか。
相手に安心感や信頼感を与えるためには、一つひとつの所作に心が込められていなければいけません。
仕事で選ばれる人になるには、誠実さと丁寧さが基本です。
特別なスキルがなくても、安易にやらないという意識を持つだけで、結果は大きく変わります。

安易に手を抜けば、必ず結果に表れます。
反対に、丁寧に心を込めて行動する人には、必ず信頼という報酬が返ってきます。
今の好評価、今のリピーター、今のチームの雰囲気は、全員の努力の積み重ねでできています。
これからも、「安易に流されない働き方」を大切にしていきましょう。
気づきのレシピはYouTubeでもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

